
CIRCULATE-Japan(サーキュレート-ジャパン)

血液からがんのゲノム異常を検出する最新のリキッドバイオプシー解析技術を用いて、外科治療を受ける患者さんの術後再発リスクを高精度に推定し、より適切な医療を提供することを目的としたプロジェクトです。
国内外約 150 施設(うち海外1施設を含む)が参加する、大規模な下記の医師主導国際共同臨床試験(GALAXY試験、VEGA試験、ALTAIR試験)を実施しています。
研究課題名
- GALAXY試験
根治的外科治療可能の結腸・直腸癌を対象としたレジストリ研究 -
VEGA試験
血液循環腫瘍DNA陰性の高リスクStage II及び低リスクStage III結腸癌治癒切除
例に対する術後補助化学療法としてのCAPOX療法と手術単独を比較するランダム化第III相比較試験 -
ALTAIR試験
血中循環腫瘍DNA陽性の治癒切除後結腸・直腸がん患者を対象としたFTD/TPI療法とプラセボとを比較する無作為化二重盲検第III相試験
概要
GALAXY試験
外科治療で根治可能の結腸・直腸がんの患者さんにおける臨床情報と、がん組織および血液中にあるがん細胞由来の遺伝子検査結果を集め、患者さん一人一人に合わせた手術後の治療介入や定期検査を提案するために必要なデータの作成を目的とします。
VEGA試験
根治手術によって血液中のがん細胞由来DNAが消失したStage IIまたはStage IIIの結腸がん患者さんを対象として、従来の術後化学療法を行う群と、あらたな提案である経過観察群の比較を行い、再発率に差がないか検証することを目的とします。
ALTAIR試験
トリフルリジン(FTD)とチピラシル塩酸塩(TPI)という成分を配合した治験薬が、根治手術後も血液中のがん細胞由来DNA陽性の結腸・直腸がん患者さんに対してどのくらい効果があるか(有効性)を検証するとともに、副作用はどのようなものがありどの程度か(安全性)についても確認することを目的とします。